入植122年。多田農園の今を表現するアッサンブラージュ
122 田園 Rouge ES
ワイナリー・テイスティングコメント
きれいなガーネットルビーで、やや濃い目の色合い。端正な表情の香りで、カシス、ブラックチェリー、ブルーベリー、すみれといった黒系果実や紫色の花の香りが鼻腔全体に広がります。また、ほのかなひのきの香りや土の香りも感じられます。
酸は上質でしっかりとしていて、タンニンも力強く、非常に力のある液質。丸みと厚みを兼ね備えた味わいで、豊かな果実味が楽しめます。誤解を恐れずに言うなら、ボルドー右岸のワインをよりエレガントにした感じがします。北海道のアッサンブラージュワインの一つの表現系だと思います。
原材料: 自社ピノ・ノワール45%、自社メルロ45%(全房仕込み)、自社カベルネ・ソーヴィニオン10%
アルコール度:12度
★★スタッフからのおすすめ★★
「北海道のアッサンブラージュの表現型」〜多田農園 122田園ルージュES
先日新着情報の時に「北海道のアッサンブラージュワインの一つの表現形だと思います」というワイナリーのオフィシャルコメントがとても気になって、今週はこちらを開けてみました
果実味がとってもフレッシュ!なのに、確かに酸もタンニンもとても上品で、全体としてエレガントです。ピノ・ノワール、メルロ(全房仕込み)、カベルネ・ソーヴィニョンという構成ですが、各々の個性がきちんと主張していて、アッサンブラージュの妙を感じます。
そういわれてみると、メル・カベに、さらにピノを合わせるのって、あまりないかもしれないですね。多田さんのワインはどれも「きれいな水」の味がするなあとよく思うのですが、数年前まではもっと素朴な野性味を感じたところ、昨今はどんどんエレガントになっている印象です
「丸みと厚みを兼ね備えた味わい」というコメントもありましたが、まさに、全体としては端正でタンニンもしっかりしていますが、とてもまろやかで、決して重厚なソースのレストラン料理にしか合わないということはなく、フレッシュな果実味が、むしろ日常のシーンで活躍しそうな雰囲気です。温度が上がってくると、ますます軽やかでいいですね(「軽い」ということではありません)。
すべてが、日本人の日常にちょうどよいような、そんな感じがいたします。「やっぱりピノが好き」な方、晩酌やスナックタイムにワインだけで楽しむ場合も白より赤が好き、な方、などには特におすすめです♪